歯科集患最前線
待合室にデジタルサイネージを置いて自費率を上げる!

  いまから10年程前、歯科界でデジタルレントゲンが一斉に普及したのにあわせ、日本全国どこの歯科医院に行っても、チェアサイドにパソコンのモニターが設置されるようになった。

当時はそのモニターで映画のDVDを流したりするのが流行したが、そのうちコンピュータグラフィック(CG)で作られたインプラントの説明動画を流す歯科医院が急増した。

しかし時代は変わり、診療室内でのパソコン利用はタブレット型端末に移行。
そしてチェアサイドのパソコンモニターは、もっぱらレントゲンや口腔内写真を見せる程度の利用価値へと変化した。

その後、待合室などで同じくCG動画で作られた動画を流す医院は増えていったが、当時はまだデジタルサイネージ(電子看板)という言葉も使われておらず、「テレビのようなもの」といった印象だった。

ところがここに来て、歯科界で「デジタルサイネージ」という言葉が盛んに用いられるようになってきた。
このページでは、歯科医院におけるデジタルサイネージのノウハウをご紹介したいと思う。

自費率アップの一助になれば幸いです。
 
 
  待合室の変化  
 
歯科医院の待合室と言えば、
・ポスター
・材料メーカー支給の三つ折りパンフレット
・雑誌、絵本
・歯についての新聞の切り抜きや医院自作の資料掲示・自費材料のアルバム
・認定書などの額縁
・患者さん(子ども)の写真など

だいたい日本全国どこの歯科医院に行っても同じような光景を目にする。
しかし近年の歯科医院は接遇にチカラを入れているところが増えたこともあり、「待合室での待ち時間軽減」に努める医院が増えているかのように思われる。

にも関わらず、待合室にはところ狭しと自費のポスターが貼られ、殺伐とした感じでメーカーのパンフレットが立ち並ぶ。その効果は無いに等しいと容易に想像できる。
つまり、待合室という空間の活かし方のノウハウが、まだ確立されていないというのが現状なのであろう。

これが例えば美容業界や飲食業界などでは、待合スペースという空間の活かし方は格段に上手い。
待合スペースは固定客獲得や客単価率アップのための重要スペースだと位置づけられているのだ。

そもそも店主自身が待合スペースのレイアウトを考える機会が多い。
一方歯科医院の院長先生は、待合室そのものに足を踏み入れる機会さえ少ない場合も多い。
例えば待合室の椅子に座って、患者さんの心情になって待合室および院内を見渡す機会も滅多に作らない。
当然、そこに「気づき」は生まれず、ノウハウも育つことは無い。

しかし、中にはこの待合室こそ自費率アップや患者のデンタルIQ向上に欠かせない場所だと先見の目を持ち考える先生もいる。例えば医院を改装する際、待合室に座る患者さんからみて絶好の位置に自費のパンフレットを置けるように棚を設置する先生もいる。

本来であれば、デザイナー側にそれぐらいの提案力があれば良いのだが、内装屋さんに限らず、歯科業者自体がそのようなノウハウを持っていないことにもそもそも問題があるのであろう。

 
   歯科医院におけるデジタルサイネージ活用法  
 
街を歩けばデジタルサイネージに当たると言っても過言ではないぐらい、デジタルサイネージは様々な場所で見かけることができる。その利点はなんといってもひとつの看板に無数のコンテンツ(広告)を流すことができることに尽きる。

仮に飲食店であれば、日替わり・週替わり・月替わり、とにかく画像データさえあれば、それを入れ替えるだけで新たな看板を作る必要がなくなるわけなので、トータルでみたコスパは安くなる。
さらに動画や音声を流すこともできるため、従来の看板よりもアイキャッチに優れているというわけだ。

では歯科医院の場合はどうだろう。
近年、各歯科医院の治療メニューは格段に増えている。
患者のニーズ多様が背景にあるわけだが、たとえば各歯科医院のウェブサイトは、どの業界よりも上を言っているぐらい出来が良いものが多い。(もちろん広告規制の問題もあるわけですが)

しかしなぜか待合室となると、きわめて弱い。
デザイン性を最優先し、ポスターの類を一切貼らない歯科医院もあるが、それではノウハウは育たない。
デザイン性と収益性を両立した待合室を創意工夫により創り上げてこそ、ノウハウは育つものである。

ここでいう収益性とはもちろん自費のことである。
よほど特化した独自の治療メニューでもない限り、基本的には保険から自費への移行という流れが一般的。
である以上、保険で来院された患者さんに対し、チェアサイドの時間だけでの自費説明では、簡単には自費率は向上しない。いくら医療行為と言えど、自費にはいわゆる購買心理の向上プロセスが必要だからだ。

購買心理の向上プロセスとは、
@注意 A興味 B連想 C欲望 D比較 E確信 F決断 などのような一定の順序に従い、人は購買欲が湧くという話である(ここでは詳しい説明は割愛いたします)

ではこの@〜Fの中で、もし待合室と診療室の境界線を引くとしたらどの段階となるだろう。

答えは@〜CDあたりが待合室
CD〜Fが診療室ということとなる。

わかりやすく言えば、仮に@〜Cあたりのプロセスを患者に与えていない状態で、いきなりD〜Fのクロージングの部分を説明したとしても、患者さんはの耳は「聞く耳」に育っていないということだ。

患者の心情を表すとこうだ。
「なんだこの医院は。いきなり保険の利かない治療の話を始めやがって。金儲け主義じゃないのか?」
やや極端な例だが、「なかなか自費が取れない」と言われる先生の多くは、このような失敗を多々している。

だからこそ、事前啓蒙(アプローチ)が必要になってくる。
そのアプローチに欠かせないのが、待合室なのである。

とは言え、近年は予約制が当たり前の歯科医院において、患者が待合室で待つ時間は10分程度。
この10分で何ができるのかを考えると、いまの待合室は
「まず無駄だらけ」だということが見えてくる。

そんなポスターをベタベタ貼っても見る時間もないし、材料メーカー支給のパンフレットは患者目線というよりはどちらかと言えばドクター目線で作られているものが多い。当然患者の興味を引くようなものは少ない。

であれば、まず始めなければならないことは、
「待合室の最適化」ということになる。
消去法で、不要なものをドンドン無くしていく。

すると、おおよそどこの歯科医院でも、自院が勧めたいと思っている治療中心の資料が残る。
そしてその資料を、デジタルサイネージを使いコマーシャルする。

さらに空いたスペースや壁面などには、歯科とは無縁の絵画や写真パネルなどを飾るのも方法だ。
内装工事となれば大きな費用が掛かるが、思ったより安価での「イメチェン」が可能になる。

あとはデジタルサイネージで提供するコンテンツに訴求力があれば、前述したような購買心理の序盤のプロセスを啓蒙できる空間に、待合室は最適化される。

デジタルサイネージの本来の使い方は、10の場所に1をプラスするだけのものではなく。10の場所をひとまとめにして、1ないし2に圧縮できるところに真の価値がある。

とくに歯科医院の待合室ぐらいのスペースにはデジタルサイネージはちょうどフィットするサイズの空間なので、是非今後チャンスがあれば、待合室の最適化に取り組んでみるのも方法だと断言できる。

ノウハウは何かを始めなければ育たない。
歯科におけるデジタルサイネージはこれから徐々に育つであろう。

記事:株式会社 デントスタイル 今西 徹 平成28年7月26日掲載 

※この記事の無断掲載等は固くお断りいたします。
 
 
デントスタイルのデジタルサイネージサイトを見る
 
  デントスタイルロゴ 

株式会社 デントスタイル
〒489-0975 愛知県瀬戸市山の田町62-8
電話0561-42-5580 FAX0561-42-5581

※弊社の商品は著作権により保護されております。
著作権を侵害する恐れのある
いかなる行為も固くお断り申し上げます。